Posted on 2019-03-11 in 両立
日本看護協会のデータでは、離職した看護師の実に77％が復職したいと望んでいます。しかし、実際はあまり復職できずにいるのが現状です。
その理由に、家庭と仕事の両立が難しいためという、女性のワークライフバランス特有の事情があります。
看護師の勤務形態は長時間勤務や交代制で夜勤があり、妊娠出産で離職することが多い看護師の復職先としては困る条件が揃っています。しかし、子供が大きくなってもなかなか復職しようとしません。
妊娠出産で離職するのは事実ですが、それ以外にも理由が存在します。やはり、勤務形態が厳しすぎるのが大きな要因です。
77％もの離職者が復職したいと望んでいるということは、看護の仕事自体にはやりがいを感じてはいるものの、勤務形態が心身に及ぼす影響を考え復職に二の足を踏んでしまっているのが現状です。
しかし、少子化が進み、今後新卒入職者の数は増えないと予想されている中、70万人もいると言われる潜在看護師の復職推進は急務と言えるでしょう。
日本看護協会も、復職支援のためのナースセンターを各地に用意するなどして支援を積極的に行っています。
医療機器の発展が早く、看護職から2年離れると常識は変わると言われていますが、最新機器の研修を行うなど、復職者のブランクの不安を解消して即戦力になるような工夫がなされています。
また、勤務形態の見直しも近年進んできました。短時間勤務を選択できたり、日勤のみの交代制を可能にしたりと、ワークライフバランスを考慮した勤務形態へと変わりつつあります。
そんな医療業界の努力の結果、復職者は徐々に増加傾向にあります。